EB ライブラリ CD-ROM 書籍にアクセスするための C のライブラリ EB ライブラリは CD-ROM 書籍にアクセスするための C のライブラリです。 UNIX 系 OS および Windows (2000以降) のシステム上で動作させることがで きます。(ただし、Windows でコンパイルするには、別パッケージが必要です。) EB ライブラリは EB, EBG, EBXA, EBXA-C, S-EBXA および EPWING 形式の CD-ROM 書籍に対応しています。これらは、主に日本で販売されている辞書に 使われています。CD-ROM 書籍自体は ISO 9660 形式になっていますので、他 の ISO 9660 形式と同じ要領でマウントすることができます。 また、EB ライブラリは幾つかのユーテリティコマンドも提供しています。 ebappendix appendix (付録) データを整形する ebfont CD-ROM 書籍内の外字のフォントデータを取り出す ebinfo CD-ROM 書籍に関する情報を出力する ebrefile CD-ROM 書籍のカタログファイルを構成し直す ebstopcode CD-ROM 書籍の本文の区切りコードを検査する ebunzip CD-ROM 書籍を伸長する ebzip CD-ROM 書籍を圧縮する ebzipinfo CD-ROM 書籍の圧縮情報を出力する バージョン 4.0 から、EB ライブラリは他のホストの書籍にアクセスできる ようになりました。遠隔アクセス用の識別子を使うことで、他ホスト上の CD-ROM 書籍を指定することができます。この識別子は、次のような形式をと ります。 ebnet://<ホスト>:<ポート>/<書籍名> (CD-ROM 書籍本体) ebnet://<ホスト>:<ポート>/<書籍名>.app (付録パッケージ) <ホスト> は遠隔ホストの IP アドレスもしくはホスト名です。ただし、IPv6 アドレスを指定する場合は、アドレスを `[' と `]' で囲む必要があります。 <ポート> は、そのホストが待ち受けているポートの番号です。ホストが待ち 受けているポートが標準の 22010 番であれば、`:<ポート>' の部分は省略可 能です。 以下に例を記します。 ebnet://eb.example.com/dict ebnet://eb.example.com:22010/dict.app ebnet://192.168.1.1/dict.app ebnet://192.168.1.1:22010/dict ebnet://[fe80::290:27ff:fe3]/dict.app ebnet://[fe80::290:27ff:fe3]:22010/dict 遠隔アクセスを行うには、EBNETD を <ホスト> 上にインストールする必要が あります。EBNETD は、EB Library 用の遠隔アクセスサーバのソフトウェア です。 EB ライブラリはフリーソフトウェアです。ソースコードおよびバイナリを、 いわゆる Modified BSD ライセンス の下で使用することが可能です。 (バージョン 4.1よりも前のものは、GPL を採用していました。) ライセンスに関して、詳しくは COPYING という英文のファイルを参照して 下さい。 最新の EB ライブラリは次のところから入手できます。 ftp://ftp.sra.co.jp/pub/misc/eb/ EB ライブラリに関する情報は次のところから得ることができます。 http://www.sra.co.jp/people/m-kasahr/eb/ コメントやバグの報告は m-kasahr@sra.co.jp 宛に、日本語か英語でお送り下さい。